トップページ ≫ 教育クリエイター 秋田洋和論集 ≫ 高校に入る前に親がしてはいけない82のこと 第3章 学校生活・勉強のタブー(40)
教育クリエイター 秋田洋和論集
「勉強する気がないならしなくていい」と投げやりな言葉をかけている
中学三年生になってもそれほど真剣に勉強している様子がなく、かといって今の成績に危機感も抱いていない。
そんな子どもの姿を目の当たりにしたら、私でもイライラして、
「勉強する気がないならしなくていい!高校なんて行かなくていい!」
と言ってしまうかもしれません。
しかしながら、言われる側の子どもは本当に「勉強なんてしたくない、成績なんて悪くてもいい」などと思っているのでしょうか。
我々親は、自分が中学生だった過去を踏まえて子どもをサポートする役割を担えるはずなのです。
「この子は勉強のやり方がわかっていないのではないか」
と考えて、観察してみましょう。普段は「勉強時間」「テストの点」などの目に見えるものを基準にして子どもの実力を判断しがちですが、「勉強のやり方」という目に見えない部分に注目してみてください。
「中学生なんだから、勉強のやり方くらい自分で考えるだろう」
と思われるかもしれませんが、冷静な自己分析ができず、「道に迷って立ち往生している」可能性も充分に考えられるものです。
そんなときは、書籍でもインターネットでもいいので「中学生の勉強法」について情報を集めてみましょう。「勉強計画を立てる」「復習重視にする」「ノートのとり方を変える」など、方法はさまざまあるでしょう。これをコンパスと見立てて一歩ずつ動き始めればよいのです。一つひとつすべてを真似する必要はありません。情報のなかから「これならすぐにできそう」というものを優先的にピックアップして、
今すぐに始めてみる
手助けをしてください。どんな子どもでも「できることなら成績をよくしたい」と考えているもの。その第一歩の踏み出し方がわからないだけなのです。
「高校に入る前に親がしてはいけない82のこと」(PHP文庫)秋田洋和より
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