トップページ ≫ 教育クリエイター 秋田洋和論集 ≫ 高校に入る前に親がしてはいけない82のこと 第3章 学校生活・勉強のタブー(42)
教育クリエイター 秋田洋和論集
部活に勉強に忙しい子どもが、帰ってすぐ寝るのは仕方がないと思う
高校に入るまでに身に付けておきたいことの一つに「時間管理」があります。
中学校でも学年が進むにしたがって忙しくなっていきますし、部活動をやっていればヘトヘトに疲れて帰ってきます。まだ成長途上の中学生に対して、「夕食後にお風呂に入ってすぐ寝てしまうのも仕方がない」と感じるのは、親の心情として自然なのかもしれません。
とはいえ、やることをやらずに寝てしまうのを容認してはいけません。
親の同情は、結果として子どもを甘やかすことにつながります。
毎日忙しいからといってそれを口実にし、その日にやり終えておくべきことを中途半端で終わらせてしまうことを容認してしまえば、その悪習慣はその後の将来そのものにも影響を及ぼします。
だから、中学生の子どもに親ができるアドバイスは、
「どうやって時間をつくり出すかを考えなさい」
ということです。どうしても眠ければ、その分朝早く起きるのもいいでしょう。土曜や日曜にまとめて時間をつくることで解決するかもしれません。
塾や部活動の帰りに寄り道せずにまっすぐ家に帰るというのも、大事なポイントです。短い時間でもいいから「帰宅してすぐに机に向かう」「復習日記をつける」といった習慣をつくることは、他のどの時間帯を長くすることより、貴重かもしれません。
少ない時間を生かすためには、「今日やるべきことは何か」を把握しておくことも大切です。一日の時間は限られているので、やるべきことがわかっていないと、いつまでにどこまですればいいのかわからなくなり、結局中途半端に終わりがちです。どれを優先すべきか、苦手なことをいつも後回しにしていないかなどのチェックも必要です。
大切なことは、彼等自身がスケジュールを管理し、
やるべきことは最後までやりきる
ことを当たり前と考える習慣づくりです。いくら疲れていてもやるべきことはきちんとやらせる、これが親の仕事です。
「高校に入る前に親がしてはいけない82のこと」(PHP文庫)秋田洋和より
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