トップページ ≫ 教育クリエイター 秋田洋和論集 ≫ 高校に入る前に親がしてはいけない82のこと 第3章 学校生活・勉強のタブー(47)
教育クリエイター 秋田洋和論集
子どものノートなんて、もう何年も見ていない
真面目に勉強しているのになぜか成績が伴わない。その原因が、ノートの取り方・使い方にあることは多いものです。
ノートに悩む中学生は昔からたくさんいて、友だちの使い方を真似してみたり、「ノート術」などの本からヒントを得たりして、徐々に自分流のノートをつくっていっているようです。成績が振るわず悩んでいる生徒が「ノートの使い方を変えてみた」だけでグンと伸びたという例は、けっこうな数があります。
中学生にもなれば、子どものノートをチェックするという機会は、すっかりなくなってしまったのではありませんか。しかし勉強の内容については口出ししないほうがいいとしても、ノートの使い方であれば、お母さんのアドバイスが役に立ちます。
成績が伸び悩んでいる子どものノートを見ると、
・ただ板書を書き写しているだけで、見直しをしていない
・色使い、書き方のルールが定まっていない
・字や図が小さくて、後で見直せない
といった問題点がすぐに目につくはずです。ノートを取る目的は、後から見直すことで授業の様子やポイントを思い出すことだと、再認識させてあげたいものです。
お母さんが意識しておきたいのは、他人の目を意識した字・ノートになっているかです。たとえ下手な字であっても、他人が読むことを想定して「丁寧な字」を意識していれば問題ありません。たとえば「数字の『2』とアルファベットの『Z』の区別」と「数字の『6』とアルファベットの『b』の区別」ができるかどうか。
「字の大きさと濃さ」もポイントです。ノートの罫線をはみ出すような大きな字を書いたり、逆に罫線一行のなかに分数を無理やり小さく書き込んだり、また字が濃すぎるようだと、どうしても見栄えが悪くなります。
小学生にノートの取り方を注意すると、頑張りすぎて芸術作品のようなノートをつくる子がおり、かえって逆効果なのですが、中学生なら大丈夫。自分でバランスをとることができます。
「高校に入る前に親がしてはいけない82のこと」(PHP文庫)秋田洋和より
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