トップページ ≫ 教育クリエイター 秋田洋和論集 ≫ 高校に入る前に親がしてはいけない82のこと 第3章 学校生活・勉強のタブー(49)
教育クリエイター 秋田洋和論集
数学が苦手なうちの子には基礎から勉強させなければ、と焦っている
今も昔も数学に悩む中学生は多いものです。
どの学年でも秋以降になると関数・図形分野の学習が始まるのですが、始まった途端に苦手意識をもつ生徒がどっと増えます。
そんなときお母さんの中には、
「つまづいたところの基礎からもう一度やり直しなさい!」
と、焦りながら子どもをコントロールしようとするかたがいらっしゃるのですが、まずうまくいったためしがありません。
子どもがつまづいたとき、お母さんはどんなことに気を付け、どのようなフォローを心がければよいのでしょうか。
「もう一度基礎からやり直そう」と試みることは悪いことではありませんが、数学を苦手とする生徒の大半は、
もう一度やり直すだけで時間がかかり、それだけで手一杯
という状況になりがちです。今まさに学習している単元の理解があやふやなのに、一学期や前学年の内容(ほとんどは計算練習からやり直すことになります)を見直す時間をとると、いつまでたっても追いつくことができません。ですから優先すべきは、
今日学習したことは、今日のうちに復習してしまう
という習慣の構築です。まず「これ以上理解のマイナスを増やさない」ことを考えてください。日々の復習で生じた疑問をおろそかにせず解決していくことが、結果的に「基礎からのやり直し」につながるのです。
お母さんのサポートは復習のプランニングづくりではなく、「応援」で充分です。苦手克服に自力で挑むのは、大人でも困難です。
毎日、勉強時間を計ってやるだけでもかまいません。「自力でやりなさい!」と突き放さず、勉強の様子を観察し、寄り添ってやるだけでも効果は違います。これは数学だけに限りません。一カ月試してみてください。最初は三十分でも大変ですが、続けることが必ず成長につながっていきます。
「高校に入る前に親がしてはいけない82のこと」(PHP文庫)秋田洋和より
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