社会
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今回のアメリカ大統領選は色々な教訓を与えた。アメリカは二大政党制が根付いているということだ。二大政党制は拮抗した政党の存在が第一条件だ。日本はどうだろう。一強、貧弱政党が現実だから手に汗にぎる政党同士の戦いはみられない。民主か共和か。バイデンかトランプかが成り立つ。しかし、一人の政治家の狂気が国威を落とし、国家も政治家もここまで下品な姿をあらわしたのは近来珍しい例だ。第二次世界大戦時、一人の狂気の政治家ヒトラーがあらわれて恐怖の政治を行った歴史的事実はいまだに人々の記憶から消えないが、権力をもった狂気ほど恐ろしいものはないことを再び我々の記憶をよみがえらせてくれた。いかなる政治の形態も、狂気だけは絶対に許してはならない。寛大さと良識、そして亡びの美学こそ大切だということをあらためて痛感した。
鹿島修太
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