アメリカ・バイデン大統領が誕生した。今回の大統領選ではトランプ氏の罵詈雑言や、民主主義を否定するかの姿勢にうんざりした日本人は少なくないだろう。

アメリカに抱くイメージは「強い」「自由」「民主主義の範」。かっこいいアメリカ人。アメリカンドリームに憧憬など。日本が敗戦後、アメリカを目指し、追いつけ、追い越せという姿勢だったことも否めないからだろうが。

トランプ氏の4年よりもやはりオバマ大統領が広島に来て、献花をし、被爆者をそっと抱きしめた姿のほうが鮮烈なイメージだ。

そんななか、某政治コメンテーターは「菅総理にとってはトランプ再選のほうがやりやすいでしょう」と述べていた。安倍外交を継承するのだから、当たり前かもしれないが、あまりにも無責任な発言だ。国際問題にも近所の茶飲み話のようにふるまうコメンテーターはいかがなものか。

さてバイデン大統領は78歳。とてもかっこいい。60歳？65歳？引退？などという人々には衝撃的なほどスタイリッシュだ。バイデン氏こそ、日本が掲げる人生100年時代の鑑になるではないか。バイデン氏による新たなアメリカンドリームに期待したい。

大曾根惠