トップページ ≫ 社会 ≫ 反小島卓派の藤井氏が初当選 白岡市長選
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小島卓市長の引退にともなう白岡市長選は、反小島の藤井栄一郎氏が当選した。小島氏が支援する井上ひでみ氏は2682票差という大差で敗北。井上氏は自民党推薦で、地元の土屋品子代議士、関口昌一参議院議員会長、古川俊治参議院議員、近隣県議が応援に連日訪れていた。藤井氏は上田きよし参議院議員(前知事)が選挙カーに同乗するなどがっぷり四つの争い。
そもそも小島前市長も決して楽な戦いはなく、薄氷の勝利を重ねてきた歴史があり、井上氏が優勢という、井上陣営のゆるみで票差はさらに開いた感がある。歴戦の戦いを引っ張ってきた小島市長の名参謀であった人々を、選対の中枢にいれていないことを不安視する声もあったことも事実。白岡は自民党県議不在(現職岡県議は上田知事直系)のまちでもあることで、大物国会議員、近隣県議の応援があったとしても井上氏には死に物狂いで臨戦態勢が必要だった。
藤井氏陣営は遊説一つとってみても、バイデン大統領との共通項、コロナ対策、大野知事との連携など、日々市民の心をつかむコメントを流し、上田知事同乗の時は「ロッキーのテーマ」を流し、藤井候補の熱伝導に終始した。やはり、勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなしなのだ。
選挙に強いとされた安倍政権。菅総理は、学術会議問題への強権ぶりと同じ答弁の繰り返し、所信表明や予算委員会では、棒読み、急増するコロナ感染拡大への言葉足らずな説明と、すべてにおいて熱伝導が感じられず、じりじりと支持率は下がりつつある。首都圏・白岡の市長選も全国の縮図かもしれない。政権政党自民党は、弱すぎる、魅力のない野党と楽観していると、小さなほころびが大きな亀裂になり崩落へ、ということを戒めつつ、解散総選挙に臨むべきであろう。
大曾根惠
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