トップページ ≫ 教育クリエイター 秋田洋和論集 ≫ 高校に入る前に親がしてはいけない82のこと 第3章 学校生活・勉強のタブー(52)
教育クリエイター 秋田洋和論集
今通っている塾では成績が伸びないから、塾を変えるつもりだ
中学二年生の秋になると、過半数の生徒は塾に通っているようです。しかし部活動で先輩が卒業することもあって、今まで以上に「部活動中心、勉強は後回し」の生活サイクルになってしまう子どもが増えてきます。
・高いお金を払っているにもかかわらず、きちんと勉強しているように見えない
・部活動で帰宅が遅くなるので、塾に遅刻することが多くなった
などが原因で、親が「通っている塾の見直し」を考えはじめるのもこの時期です。塾を変えることで見違えるように子どもが勉強しはじめることもありますが、まったく変わらないどころかむしろ事態が悪化してしまうケースもあります。子どもが伸び悩んだとき、親はいったいどんなことに気を付ければよいのでしょうか。
必ず確認しておきたいこと、それは「本人の主体性」です。
・塾に通わされている
・勉強をイヤイヤさせられている
こんな状況だと、塾を変えようがやめて自宅学習に切り替えようが、事態が好転することはありません。
成績は誰かに上げてもらうものではなく、自分で上げるもの
ということに本人が気付いていないならば、「やめる」という決断をする前に一度塾に相談をし、塾の先生から話をしてもらえばよいのです。
これは、塾に通っていない生徒にも同じことが言えます。
子どもの意識が、「勉強はさせられているもの」というレベルにとどまっているようであれば、いくら高校受験の日が近づこうとも、成績アップは見込めません。
高校入試をきっかけに、たいていの子どもは大きく成長し、自立していきます。「努力した分だけ成績に跳ね返ってくる」楽しさを知ったり、「時間には限りがあるから有益に使わなければいけない」と実感したりすることで、自立への階段をのぼるのです。今いる環境でこうした「成長」ができるかどうかを、成績アップもさることながら、見直してみてください。
「高校に入る前に親がしてはいけない82のこと」(PHP文庫)秋田洋和より
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