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コラム …埼玉の余話
先日、コメディアンの小松政夫さんが亡くなった。昔から私はファンだった。コメディアン独特のユーモアとペーソス。8対2でうまく演技に醸し出していた。そもそも人を笑わせる人は、必ず形容しがたいペーソスを持っているものだ。人間の哀れさというものを、小松さんは笑いの裏にいつも滲みだしていた。笑わせる能力のある人は、決して笑われる人ではないのだ。
そんなことを考えていたら、ふと私の身近にも政夫さんの他に小松豊吉さんがいた。この人は長年、地方政治の中で呼吸をしてきた人だが、先日亡くなった。浦和ではそれなりの有名人だった。時々、喜劇も演じて愉快な人だった。
あと一人の小松さんはメディア執筆者の小松隆さん。堅物だ。哲学書を好み、文章も深く、堅い。それでいて、どこかユーモラスな人なのだ。徒然なるままに、小松政夫さんの死から三人の小松さんを思い出した。
鹿島修太
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