トップページ ≫ 教育クリエイター 秋田洋和論集 ≫ 高校に入る前に親がしてはいけない82のこと 第4章 高校入試のタブー(56)
教育クリエイター 秋田洋和論集
そろそろ受験生だから、参考書や問題集を用意してあげようと思う
子どもが中学三年生になると、親は急に高校受験が近づいてきた気がするものです。ところが子どもはというと、まったく受験生の自覚をもつことなく、相変わらずの毎日を過ごすばかり。お母さんがイライラする日々が、しばらく続くことでしょう。
こんなとき、お母さんがとる行動は主に二通りあります。
一つは「いい加減にして、ちゃんと勉強しなさい!」と爆発するパターン。
もう一つが「どうせ自分では何もしないから、私がやるわ」と、頼まれもしないのにマネージャー役を名乗り出るパターンです。後者のタイプが最初に取る行動が、
「子どもに受験生としての自覚をもってもらうために」
と、受験用の参考書や問題集をいろいろと買ってきてやることなのです。
書店の参考書売り場には、多種多様な高校受験用の参考書・問題集が並んでいて、どれから手にとればいいのか迷うほどです。しかし、本当に「使える」参考書・問題集を購入するためには、子ども本人の得意・不得意分野はもちろん、受験校の傾向、本人の勉強の仕方・タイプなどを把握しておく必要があります。
だから、受験用の参考書や問題集を「素人判断で買ってきてあげる」のはやめておきましょう。結局、本棚のこやしにしかならないことがほとんどです。
基本的には、本人が自分に合ったものを選ぶのがいいのです。参考書ならどこかページを開いてみて解説を読み、自分に理解できるかどうか確認したり、問題集なら解けるかどうか何問か見て
、自分にとって難しすぎないか(あるいは逆に簡単すぎないか)をチェックして決めればいいのです。親が一緒に買いに行くのはかまいませんが、「最後は子どもに選ばせる」ことだけは気をつけておいてください。
ただし、「選択肢が多すぎて」子どもが決められない場合もあるでしょう。
そこでお母さんの出番です。学校あるいは塾の先生から、事前に「おすすめ参考書・問題集」を数種類挙げていただくようにお願いしておくのです。同じ悩みを抱えている家庭は多いですから、先生がたも慣れていらっしゃると思います。お母さんの仕事は、その情報を子どもに伝えること。それだけで充分です。
「高校に入る前に親がしてはいけない82のこと」(PHP文庫)秋田洋和より
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