トップページ ≫ 教育クリエイター 秋田洋和論集 ≫ 高校に入る前に親がしてはいけない82のこと 第4章 高校入試のタブー(57)
教育クリエイター 秋田洋和論集
英検や漢検をとっておけば高校に合格しやすいと思っている
英検・漢検といった資格検定を受験する中学生は、年々増えています。英検対策を行う塾も多くなりましたし、学校ぐるみで対策授業を行なうところもあるようです。
中学生が英検・漢検を積極的に受験する理由はいくつかありますが、その最も大きな要因は、
高校入試で有利になるから
といわれているからではないでしょうか。
主に私立高校になりますが、受験生の英検や漢検の実績を合否判定の評価に加えると明言する学校はたしかにあります。しかしその優遇の実態は、
何十点もの加算には、なりません。
正答率の高い数学の問題を一問または二問落としてしまえば、おそらく加点のアドバンテージは消えてしまいます。その程度のものだと思っていてちょうどいいくらいです。ですから、必要以上に検定試験に振り回されるのはやめてください。
英検や漢検は自分の実力を試す目安になりますから、純粋に「〇級をとるためにがんばるぞ!」と努力するのはもちろんよいことです。
ですが、英検に合格したからといって定期テストや入試の結果がよくなるとは限りません。出題傾向も問われる内容も、違うからです。
ですから中学三年生が、定期テスト前や入試直前期に検定受験を優先したスケジュールを組むことは間違いです。優先するべきは、「英検や漢検の実績を使わずとも、志望校に合格できる学力をしっかりつけること」です。
子どもはどうしても目の前の予定に振り回されてしまいがちですから、お母さんがブレーキをかけてあげましょう。
英検・漢検の受験は中二まで
と考え、次のチャレンジは高校生になってから。「入試」という荷物を降ろした後からで充分です。
「高校に入る前に親がしてはいけない82のこと」(PHP文庫)秋田洋和より
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