トップページ ≫ 教育クリエイター 秋田洋和論集 ≫ 高校に入る前に親がしてはいけない82のこと 第4章 高校入試のタブー(58)
教育クリエイター 秋田洋和論集
行きたい高校が決まっているのに勉強しない子どもに気をもんでいる
「自分の志望校が決定すれば、あとは合格目指して勉強一直線!」
と大人は考えがちですが、子どもたちはなかなか「なりふりかまわず勉強に邁進」
とはいかないようです。
普段の生活においてはテレビやメールに時間を使ってしまったり、土曜や日曜になれば、「この学校にも興味があるから」と学校説明会にでかけてみたりと、到底目標が定まっているとは思えない行動をとって親をイライラさせるものです。そんなとき、どんなフォローをしてやるべきなのでしょう。
受験期の日常生活においては、「誘惑を断ち切る環境づくり」が必要です。勉強をひと休みした子どもがリビングでテレビを見始めてしまうというのであれば、
子どもの休憩中はテレビをOFFにしてしまう
くらいの協力はしてあげましょう。メールがどうしても気になるのであれば、家庭のルールとして、
携帯電話はリビングでしか使えない
としてしまえばよいのです。子どもが友だちに「こういうルールになったから夜はメールができない」という説明できるよう、仕組みを作ってしまいましょう。
土日に学校説明会に出かけるのは、本人には「気分転換がしたい」という意図があるのかもしれませんが、第一志望の高校が決まっていれば、それ以外は併願校でしかありません。最終的には一~二校の受験先を決めることになりますが、基本的には、
併願校選びで目移りするのはおかしい。第一志望の高校に合格するために何をするべきかを考えることが優先
であるはずです。
「第一志望の高校に行きたいなら、今やるべきなのは他のことじゃないか?」
と発破をかけてやりたいものです。
精神面では、中学生はまだ子どもです。目標が決まっているのにフラフラしてしまうのは珍しいことではないので、お母さんのフォローが必要なのです。
「高校に入る前に親がしてはいけない82のこと」(PHP文庫)秋田洋和より
バックナンバー
新着ニュース
特別企画PR