トップページ ≫ 教育クリエイター 秋田洋和論集 ≫ 高校に入る前に親がしてはいけない82のこと 第4章 高校入試のタブー(59)
教育クリエイター 秋田洋和論集
内申書の特記事項欄のために、子どもにボランティアを勧めている
最近はすっかり聞かなくなりましたが、一時期いくつかの中学校で「学級委員への立候補者が続出して決めるのに困った」という話を耳にしたことがありました。
その理由は「内申書」です。
学級委員や生徒会役員、部活動の部長という役職や、コンクールや部活動での入賞など、勉強に限らずありとあらゆることが「評価の対象」とされているとの情報が出回って、親も生徒も振り回されたものでした。
学力回帰の流れも影響して、内申書の重みは従来と変わり、軽くなってきています。それでも現在も公立高校入試で内申書が利用される地域がほとんどで、推薦入試を考えている生徒を中心に「内申点を上げること」は、今でも中学生の大きな関心事の一つなのです。
親が考える対策の一つに、
ボランティアへの参加でポイントアップ!
があるようです。
しかし実態はというと、ボランティアが評価に反映されることは少ないようです。個人活動の場合、内申書を書く先生がその内容を実際に見ていないと、何も書きようがないからです。大会結果のように客観的な資料として添付できるものでなければ、評価する側にしても困ってしまうことは想像できるでしょう。
また、これは一個人としての意見ですが、
内申書のためのボランティアならしないほうがましです。
ボランティアは、何か見返りを求めて行うものではないでしょう。
純粋な気持ちでボランティアに取り組もうとする子は、その目的や意義・経験などを、自分の言葉で話せるはずです。子どもがもし自分なりの言葉で「ボランティアをやりたい」と言うのなら、ぜひさせてやりましょう。
内申書に反映されないとしても、その姿勢は必ず大人に伝わります。
「高校に入る前に親がしてはいけない82のこと」(PHP文庫)秋田洋和より
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