トップページ ≫ 教育クリエイター 秋田洋和論集 ≫ 高校に入る前に親がしてはいけない82のこと 第4章 高校入試のタブー(62)
教育クリエイター 秋田洋和論集
〇〇高校なんて昔は不良の行くところだった、と心配している
私立高校を中心に、生き残りをかけた「リニューアル」を行う学校が多くなりました。共学化したり、実業系のコースを廃止してその定員分で「大学受験向けの特別クラス」を設置したり、中学を設置して中高六年間の一貫指導を始めたりと、多くの学校で何らかの変化が見られるものです。
その結果、十~十五年の時間を経て、学校の評価やイメージが大きく変わってしまうことも珍しくありません。
「〇〇高校なんて不良の行くところだったわ」
地元の人やかつての姿を知っている人にはこのような評価をされる学校が、今では真面目な生徒ばかりで受験生からの評判がよい人気校になっているという事例は、全国各地にいくらでもあるのです。
こんな状況を知らない親が、受験校選びにおいて話をややこしくしてしまうのです。「かつてのイメージ」にとらわれ、「私が子どものときには〇〇だったので、子どもには合わないと思います」ということをおっしゃる親御さんはとても多いものです。
親御さんが高校生だった時代から数十年が経過しています。我々の身の回りを見渡してみても「変わらないものを探す」ほうが大変なほど、何もかもが変化しています。ところが「受験・勉強」の世界だけはその変化が受け入れられにくいのです。親はどうしても「自分の時代の感覚」で物事を見てしまいますから、今を生きる子どもたちにとっては「押し付け」にしか感じられないこともあるでしょう。やがてそれが反発という形で表面化することは、決して不思議なことではありません。
時代の変化すら考慮しない押し付けで「子ども自身に判断させ、決断させる機会」を奪うことは、子どもの成長にとってマイナスにしか作用しません。
それよりも、
「どうして〇〇高校に行きたいと思ったの?」
「〇〇高校に行って何がしたい?」
などと聞いて受験への目的意識、やる気を高めてやるほうが数十倍も効果的です。
「高校に入る前に親がしてはいけない82のこと」(PHP文庫)秋田洋和より
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