トップページ ≫ 教育クリエイター 秋田洋和論集 ≫ 高校に入る前に親がしてはいけない82のこと 第4章 高校入試のタブー ( 65)
教育クリエイター 秋田洋和論集
高校受験といわれても、今の制度のことはよくわからない
高校受験は地域によって仕組みが違います。また、最近の高校はどんどん様変わりしています。そのため地元を離れて生活されているかたはもちろんのこと、地元に住み続けているかたからも、
「高校受験は自分たちの頃とまったく仕組みが違うのでよくわからない」
という声を聞くことがよくあります。しかも、家庭にとって初めての受験生の場合には、本人も親もわからないことだらけでとまどうことも多いようです。
高校受験の仕組みはもちろん、学校のレベルや特色、受験校の選び方や内申書の取り扱いに至るまで、この十年あまりの期間だけを切り取ったとしても、中学生を取り巻く環境は大きく変わっています。
「高校受験は情報戦。親の仕事は情報を収集すること!」
と、我々教育関係者は毎年話しているのですが、どうも親御さんはピンときていないようです。
だから、お母さんがたに今日から始めていただきたいことは、
お住まいの地域の高校受験事情を勉強する
ことです。インターネットで調べることから始めてみましょう。高校受験案内の書籍を手に取ってみてください。塾のチラシにも、受験情報が掲載されているかもしれません。関心をもって探してみると、受験情報は身近に転がっているものです。
こうした情報収集を子ども任せにするには無理があります。確かに中学校にも受験情報が置いてありますが、なかなかじっくりと読みこなす時間は取れないでしょう。
塾に通っている子どもでも「自分の地域にどんな高校があるか」すらわかっていないことはよくあるものです。
受験に関する情報は、誰かが用意してくれて教えてくれるものではありません。自分たちで求めていく以外に得る方法はないのです。「わからない」と投げ出すことなく、お母さんも一から勉強してみてください。
「高校に入る前に親がしてはいけない82のこと」(PHP文庫)秋田洋和より
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