トップページ ≫ 教育クリエイター 秋田洋和論集 ≫ 高校に入る前に親がしてはいけない82のこと 第4章 高校入試のタブー (66)
教育クリエイター 秋田洋和論集
高校の学校説明会なんて行く必要はないと思う
私が中学生の頃には、「学校説明会」を開く高校などほとんどありませんでした。私立高校が多少行っていたようですが、それでもせいぜいパンフレットを読んで雰囲気を知る程度。公立高校は皆無に近い状態でした。
だから、偏差値を基準にして「合格できそうな高校」を選ぶしかありませんでした。「行きたい!」と心から思える高校は、最後まで見つからなかったのです。
だからこそ、自分の子どもたちにはしっかりと「学校説明会」に参加することを勧めました。多くの高校が説明会を開いてくれる現代、せっかくの機会を活かさなければ、もったいないではありませんか。
「学校説明会」に参加したほうがよい理由は、大きく分けて二つあります。
一つ目は「受験の仕組みが複雑化している」からです。推薦入試と一般入試という言葉を聞いたことがあるかたは多いと思いますが、とくに私立では「単願」「併願」といった仕組みがあって、しかもコース別に基準が違っていたりしますから、学校の先生でも情報を追いきれないケースがあるのです。誰を頼りにすることもできませんから、家庭でしっかり情報は集めておきましょう。
二つ目の理由は「入学後のミスマッチをなくす」ためです。書籍やインターネットの情報だけではどうしても確認できないことはあるものです。旅行をイメージすればわかりやすいですが、旅行前にどれだけ念入りに情報を集めておいたとしても、その場に行ってみると「あれ、何か違うな」と感じることがあるものです。旅行であれば短期間ですみますが、高校生活は三年間あります。ミスマッチは避けたいものです。
私は親御さんに対して、学校説明会では先生や生徒の表情をチェックすることを勧めています。自然な笑顔が出ていない学校は、先生や生徒が疲れている姿を想像させます。また、「平日の下校時間をチェックすること」もお勧めです。下校時間は生徒がもっともリラックスして本当の姿を見せるときです。最寄り駅で在校生の様子をチェックしておくだけでも、入学後の姿をイメージできるものです。
「高校に入る前に親がしてはいけない82のこと」(PHP文庫)秋田洋和より
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