トップページ ≫ 教育クリエイター 秋田洋和論集 ≫ 高校に入る前に親がしてはいけない82のこと 第4章 高校入試のタブー (67)
教育クリエイター 秋田洋和論集
学校や塾の保護者会には、忙しくて出席したことがない
最近の親御さんは忙しいな、と切に感じます。塾の電話連絡をしようと思っても、夕方の時間帯では電話に出てもらうだけでもひと苦労。留守番している子に「お母さんは今いません」と言われてしまうことも多いものです。
塾の保護者会や面談も、平日昼間にはなかなか行なえません。学校の授業参観や保護者会は、最近では土曜日に実施されるケースも増えてきたようですが、多くは平日の昼間にあります。皆さんは出席されているでしょうか。
中学校・高校で実施される保護者会を小学校時代の延長で考えることは、避けたほうがよいでしょう。小学校のように「懇談会・PTA役員決め」が目的なのは初回だけで、それ以降は「受験情報の発信」が会の主旨になるからです。
これらの情報収集はインターネットでも行なえると思いがちですが、中学・高校から発信される「生の情報」は、もちろんネットには落ちていないものばかりです。
また、受験学年であれば願書を用意したり提出したりといった「受験までのスケジュール」の確認も必要です。
書類に不備があったり、願書の提出日をお母さんが間違えてしまったりすることで、本人が受験できなかった例も実際にいくつか見ています。本来ならば子ども自身がやるべきことに下手にかかわって、おまけに間違えてしまったという悲劇です。
高校受験・大学受験において親が積極的にするべきことは「受験情報の収集」です。あとはせいぜい夜食づくり程度だと思っておきましょう。
「普段の仕事が忙しくて子どもにもかまってられないのに、ましてや学校になんて行ってられない」という日常があることはわかっていますが、別の言い方をすれば、親は情報集めだけをすればいいのです。
子どものチャレンジを後方支援してあげることが、親の役割です。
「保護者会に行ってきたわよ。いろいろ勉強してきたわ」
というひと声をかけてやるだけでも、子どもの心情は大きく変わるものです。
「高校に入る前に親がしてはいけない82のこと」(PHP文庫)秋田洋和より
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