トップページ ≫ 教育クリエイター 秋田洋和論集 ≫ 高校に入る前に親がしてはいけない82のこと 第4章 高校入試のタブー(68)
教育クリエイター 秋田洋和論集
公立高校の入試問題は、学校の勉強の延長だと思う
「公立高校の入試問題」と聞くと、皆さんはどのような印象を受けますか。
・問題は難しくない、定期テストと同じくらいのレベル
・平均点が高いので、ミスが命取り
そう思われたかたは、今すぐイメージを変えておきましょう。
公立高校の入試問題といっても、最近はけっして易しいものばかりではありません。数学では百点満点で三十~四十点台の平均点となるような問題を出題する地域もあります。正答率が10パーセントを切るような「難問」の出題も、図形の証明問題を中心に、各地域で一題は出されていると考えてください。
公立高校受験を考えるときには、その学校よりも一~二レベル上の私立高校の入試問題にチャレンジすることを普段から心がけ、「難しい問題に慣れておく」ことが必要です。特別な対策が必要だと感じるかもしれませんが、塾に行かず「自学自習」で合格を勝ち取ることも可能ですし、実際多くの学生が塾に行かず頑張っています。
ただし、地域のトップ校やそこに準じるレベルの高校への進学を希望するときだけは気を付けてください。そういった学校に進学する生徒は、最初から大学受験を前提として勉強しているので、
高校受験の段階で高校一年生の内容にまで触れている部分が多い
のです。高校に入学してみたら「自分だけが知らないこと」があって衝撃を受けることもあります。高校受験は「入った後が本当の勝負」なのです。
その衝撃を防ぐにはどうすればよいのでしょうか。それらトップ校に進学する生徒たちが受験する「トップレベルの私立高」の入試問題が解けるようになっておけばいいのです。実際に受験をする必要はありません。しかし、私立高校の入試問題には「中学生でも考えられる高校範囲の内容」が先取りで出題されていることがよくあります。そのレベルまでチャレンジする気持ちで、普段の勉強に取り組んでいきましょう。
「高校に入る前に親がしてはいけない82のこと」(PHP文庫)秋田洋和より
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