トップページ ≫ 教育クリエイター 秋田洋和論集 ≫ 高校に入る前に親がしてはいけない82のこと 第4章 高校入試のタブー(69)
教育クリエイター 秋田洋和論集
たとえビリでもいいから、志望校に受かってほしいと願っている
「そこまで無理して勉強する必要はない。それなりに頑張って入れる高校に行って余裕のある生活を送ってほしい」
と、親が子どもの限界のラインを引いてコントロールしようとするケースが多くなっています。その正反対の事例として、
「たとえビリでもいいから、子どもが志望する高校に合格してほしい!」
というかたもいらっしゃいます。
どちらの考えにも一理あり、そして問題点も隠れています。前者の問題点については 55 受験は大変だから、できる限り楽に・早く決めてしまいたいと思う でお伝えしたので、ここでは「本当にビリで入学しても大丈夫なのか?」
という疑問について考えてみましょう。
本当にギリギリで合格した場合、入学後の勉強についていくことが大変なのは事実です。ただし、必死になってついていけば大丈夫。高校生としての勉強習慣を早く身に付け、英語・数学を中心としてコツコツと学習を進めれば、高校入学時の順位はいつまでも影響を及ぼすものではありません。ただし、
高校受験が終わった後に努力を継続するのは、大変なこと
です。誰だって受験が終わればほっとして遊びたくなるもの。高校生活を楽しむのもそこそこに勉強を続けることがどれほど大変なことであるかを、志望校選択の前にしっかり話し、その覚悟を確認したうえで受験を決めてください。
この手順を踏まずにただ「頑張って合格しなさい!」とたきつけることは、
親の無責任にすぎない
ことを覚えておきましょう。そして、もしも残念な結果となったときのセーフティーネットをしっかり準備し、進学することになるかもしれない併願校のこともしっかり調べておきましょう。
私は、中学生のチャレンジには基本的に賛成です。
可能性がたとえ1パーセントでも、成功する可能性を高める努力を怠らない
ことを経験した子どもは、明らかに強くなるからです。チャレンジにはリスクが伴うことも事前に示しておいたうえで、背中を押してやりましょう。
「高校に入る前に親がしてはいけない82のこと」(PHP文庫)秋田洋和より
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