文芸広場
俳句・詩・小説・エッセイ等あなたの想いや作品をお寄せください。
誕生日は年に一度の自分だけの貴重な祝日ですが
目出度いのは子供時代だけです
誕生日を覚えているのは保険屋さんと自分だけになります
人の世の後半このままで何か面白いことはないか 考えました
ありました
満月の夜のお月様と一夜を過ごすことです
「今晩は 今夜もまた一段と綺麗ですね」と賛辞を呈し
お月様の杯を満たしたあとは手酌でやります
お月様は一々お返事はしませんが
「次の会場がありますので」など中座することはありません
月の光に包まれていると心にも潮が満ちてきます
酔いとともに夢想は広がり時空を超えてゆきます
月見の宴で平手造酒が殿様から杯を賜り恐縮しています
殿のお屋敷は広大で月が山の端から昇り山の端に沈むまで
笛の根に美女が舞う姿が影絵となり夜が更けます
時空が暗転します
…たのしみは とぼしきまま 人集め 酒飲め物を喰えというとき…
月の夜橘暁覧が友を招いて歓談しています
満月の夜沖縄の海では一斉にサンゴが産卵します
狼は悲しげに遠吠えしますが私は何故かうきうきしてきます
森の木陰では大勢の人が夜通し歌い踊っています
これで良かった 良かったのだ と思います
コロナ・テレワークのこの時代
満月の夜はひとり夢の世界で遊ぶのです
山上村人
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