トップページ ≫ 社会 ≫ 違和感に包まれた中田翔の巨人入り
社会
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1960年代から70年代にかけて子どもの好きなものは「巨人、大鵬、卵焼き」と言われた。これに対して当の大横綱、大鵬は「巨人と一緒にされては困るな」と13年前に『週刊朝日』のインタビューで答えていた。プロ野球の巨人軍はお金に飽かして、いい選手を集めてきたから強いのが当然。「私は一人、裸一貫ではい上がってきた。カネ、カネ、カネじゃ、子どもたちも、何でもカネだとなってしまう」というのだ。
ドラフト制などができて、大金で新人を集めるのが難しくなると、巨人は制度の抜け道を見つけて選手を獲得する。1978年11月のドラフト会議直前の「空白の一日」を使い、前年のドラフトで他チームからの指名を受けていた江川卓投手の入団を発表し、球界を揺るがす大騒動になった。
今、問題になっているのは、同僚選手への暴行で、8月11日にチームから無期限の出場停止処分を受けていた日本ハム・中田翔選手(32)だ。9日後の20日に巨人へ無償トレードされ、翌21日のDeNA戦に途中出場し、22日には先発出場してホームランを放った。
新聞などの報道もこのホームランを手放しで賞讃するのはためらう気配があった。巨人軍としても試合前に長嶋茂雄元監督(85)に中田を激励させたりして、この移籍や早過ぎる処分解除への反発を和らげる演出をしていた。昨年まで打点王3回というパ・リーグ屈指の強打者を獲得し、即、実戦で使いたいのだろうが、節操がなさ過ぎる。
情けないのは日本ハムの栗山英樹監督(60)だ。巨人の原辰徳監督(63)に中田を引き受けてくれるよう懇願したという。他球団の選手になれば中田の処分は無効となる。監督として中田を押さえ込むことができなかったこともあり、無能をさらけ出した形だ。一方でささやかれるのは、今の中田の働きが日本ハムで最高の推定年俸3億4000万円に見合わないという説だ。トレードで得したのは巨人か、日本ハムか?
山田洋
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