文芸広場
俳句・詩・小説・エッセイ等あなたの想いや作品をお寄せください。
今朝自分の寝室の布団の上で目が覚めた
この朝を病院で迎える人がいる
この朝を鉄格子の中で迎える人がいる
百年前の朝 何処の枝にも私はいなかった
百年後の朝 確実に私はいない
そう考えると
自分がこの朝を平凡に迎えられることは何と貴重なことだろう!
茂みに差し込んだ光に雀がビックリして鳴いている
昔、太陽が一日姿をけしたら地上に朝が来なかった
天細女命(アメノウズメノミコト)が舞い
天大手力命(アメノタヂカラオノミコト)が天の岩戸を押し開けた
それから日々朝がきている
以来地には人が溢れ様々な国があり様々な組織がある
その大きな組織の長になるのは大変だが
大きな組織の長の代りは常に何人も待機している
幸い私には関わりのない遠い世界です
一方 平凡な一人が必要な世界がある
一人の調理人がいないと開かない店がある
町のお医者さんは一人の先生が病気になると休業になる
面白いことにこの世界はその他大勢でできている
今日もその他雀に その他私に朝が来た
私一匹の今日の予定 歯を磨きながら思います
今日も何か些細なことで何かの役にたちますように
地球よ 今日もまた一日お邪魔します
山上村人
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