2020年大きな被害を出した台風19号。越辺川など河川の氾濫は目を覆うばかりだった。

国と近隣自治体は国土強靭化を進め、堤防強化、調整池建設などの治水対策を計画してきた。「入間川流域緊急治水対策プロジェクト」だ。

ところが、ここで「坂戸市三芳野地域の環境と水田を守る会」という団体が坂戸市長へ工事中止を求める陳情を行った。報道ではこの団体は近隣農家が中心となっている、とある。署名は2000筆を超えるとも。

地域の人は「この地域に何代もわたって住んでいる。水との戦いもずっと。遡れば渋沢栄一翁と親交のあった大川平三郎氏、郷土の名士の原次郎氏、次郎氏の息子の宏氏と脈々と治水対策に心を砕いた。原家の親戚関係の山口泰明前衆議院議員がその心を受け継ぎ現在泰明氏の子息、山口晋衆議院議員が国、県、市との連携でやってくれているのだ。地元は命と暮らしと財産を守るのに必死。この騒動には怒り心頭。」と嘆く。

一部の人の思いつきによる、単なる反対は民意から程遠い。山口晋衆議院議員、民意を汲みとるスキル、腕の見せどころとなるかどうか。

氷川まこと