トップページ ≫ コラム ≫ 男の珈琲タイム ≫ ハナミズキは恋の花
コラム …男の珈琲タイム
ハナミズキの可憐な花が晩春の街路を彩っている。かつてサクラを米国に贈ったお返しに、米国が御礼に贈ってきた花がハナミズキだそうだ。日本のさくらが散って、ハナミズキが春から初夏を花の季節としてくれる。自然は何と味のあるしくみをしてくれるだろうか。そして「私の想いをうけとめてくれ」と花言葉は言っている。可憐さを装った恋の花なのだ。サクラの恋は短くはかないが、ハナミズキはねばるのだ。一体、どちらが美しいのか。これは何とも言えない。しかし、日本人にはサクラの恋があってもいるのだろうか。いずれにしても花の命は短い。そりゆえ、儚い美しさを醸し出しているのが花なのだ。「花の命は短くて苦しきことのみ多かりき」とうたい、47歳で生を閉じた林芙美子は、美しくも苦しみ多き花の生涯を送った小説家だった。
鹿島修太
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