なでしこ便
女性ならでは眼コミ、口コミ、スパイシー語録
幼いころの思い出をひとつ。
飼っていた九官鳥が死んでしまった日のことです。私は夕方一人部屋で泣いていました。会社から帰ってきた父が私を心配して部屋に入って来ました。私は顔を上げず泣き続けました。
しばらくすると部屋が静かになり、父の気配が消えました。私は知らないうちに疲れてそのまま眠ってしまいました。顔を上げてみると・・・
そこには母や父や妹の傘、日傘やビニール傘、我が家の色とりどりの傘が広げられ、私を囲んでいました。
泣き虫を卒業した梅雨の思い出です。
名月かりん
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