先日パスタを食べにレストランに行くと、「QRコードを読み取って下さい」と言われた。メニューはなく、QRコードを読み取ると、店のメニューを携帯電話で見ることが出来る。携帯電話でみるメニューは見づらく、味気ない。オーダーも会計もすべて携帯電話でできてしまう。店員さんとほとんど会話すこともなく、店をでた。スーパーもセルフレジが増え、コロナによって世の中は大きく変わった。人との関わりを持たないようになってきている。

子育ても終わり、ひとりで過ごす時間が多くなる。年齢を重ねれば重ねるほど、人との関わりの大切さを感じさせられる。携帯電話を一日十時間以上も見ているといる息子世代はそんなことは感じないのだろうか。人間関係が希薄になりつつある今、会話の大切さを改めて考えてみなければならない。会話は人間が神様から与えられた最高のコミュニケーションなのだから。

馬淵凛子