なでしこ便
女性ならでは眼コミ、口コミ、スパイシー語録
夏が来ると思い出す一コマ。
帰省先で甥や姪にたくさんの花火を買った。
広い敷地内、お隣さんとの距離もあり中学生から幼稚園のこどもたちもおおはしゃぎ。
BBQのあといよいよ、点火。
たくさんの種類を愉しみ、打ち上げをしようとしたその時。
家から鬼の形相の姑登場。「無駄な金を使って何をやっているんだ。花火なんて無駄なんだ。もったいない」とのこと。
このことは今では1児のパパになった甥も覚えていて「花火よりもばあさんの顔が怖かったことを先に思い出す」と笑う。
私は大変情操教育を重んじる家庭で育った。春夏秋冬の季節を大切に。祖母も母も叔父も短歌俳句をたしなんだ。夏は花火大会に行く、勿論、川や家の庭で従妹たちと花火をたのしんだ。だから花火を買うことは日常なのだ。花火がもったいないという姑は人生に何を遺したか。何も遺さなかった。人生は感動の日々の積み重ねであるはず。感動しない人生なんて意味がない。幕末の志士高杉晋作の辞世の句「面白きこともなき世をおもしろく」(もともとおもしろくない、この世をおもしろく生きるのは心の持ち方ひとつ)なのだから。
伊勢谷珠子
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