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なでしこ便
女性ならでは眼コミ、口コミ、スパイシー語録
介護施設で働く友人のお母さんが亡くなった。まじめな彼女はお葬式の次の日から仕事復帰し、ハードスケジュールをこなし、上司以外には自分の母のことは言わずに頑張った。頑張りすぎたせいか体調を崩してしまい、眠れない・運転ができない・吐き気が止まらない という症状が出てしまった。施設長に休暇をお願いしたら、やる気がない、診断書を出せといわれ、仕方なく、通っている心療内科の先生に症状や勤務状況など詳しく話し、診断書を書いてもらった。普通診断書は患者に見せてはくれないのだが、このような症状になった経緯やなどを詳しく書き、うつ状態と記した診断書を彼女に見せてくれた。彼女はそれを見て自分が無理をしていたことに初めて気づき、泣き崩れたそうだ。
介護施設全てがそうとは言わないが、体調を崩しただけで診断書を出せとか、休まれては困るような人数でシフトを組んでいる態勢に大きな問題がある。身内が亡くなって葬儀の次の日に通常業務(内容もとても過酷です)をさせ、休むというと、仕事をやる気が感じられないとか、診断書を出せなど言う会社は大問題だと思う。大抵の人はもっと早い段階で辞めてしまうが、まじめな彼女のような人は身体を壊すまでやってしまうのだ。
後日談だが、その室長は彼女のお母さんが亡くなった報告に、お悔やみの言葉一つなかったそうだ。何とも悲しい心の持ち主が介護と言う人を助ける仕事をしているのだなと、高齢化日本の現実を感じずにはいられない出来事だ。
名月かんな
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