社会
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中央アジア、ウズベキスタンで上海協力機構(SCO)首脳会談開催に合わせて、中国習近平国家主席とロシアプーチン大統領の会談が実現した。習主席の外遊はコロナ禍当初の2020年1月以来であり、その場での両氏の会談は中国外交のロシア重視姿勢を改めて鮮明に世界に示した格好となった。ウクライナ、台湾とそれぞれ国家の核心に関わる事項で欧米と深刻な対立状態にある両大国にとって、最早欠くべからざる相互補完を為す関係といえるのではないか。
人権、環境、安全保障問題など西側諸国との価値観の対立は既に抜き差しならぬ次元まで来ているといえ、相互の妥協点を見出す萌芽すら見出せない状況だ。
最近、知人や仕事上の取引先の複数の人物から肌感覚として、世界は有事に突入したのではないかとの意見を聞いた。落としどころを見出せずにスパイラル上に緊迫した状況がエスカレートした場合、ついには偶発的な衝突がいつどこで起こってもおかしくない状況に至る。そうした小規模の事変から大規模の戦争に至る道のりは意外なほど短い。
中国にとっては、10月16日から始まる第20回党大会で習近平政権が3期目に突入するかが最重要核心的事項であり、この政治の季節まっただ中の状況下で当座
大きな動きはないだろう。
トルコやインドなど両陣営とパイプを持つ国々も巻き込んで、多極間での交渉のパイプだけは絶やす事無く持ち続けなければなるまい。
先の大戦からはや77年、再びの災禍の火種は人類の叡智をかけて消しさってしまわなければならない。
小松隆
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