トップページ ≫ 社会 ≫ 孤高の領域へ 井上尚弥の新たな挑戦
社会
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仕留めるのは、容易ではない。パウンド・フォー・パウンド1位も獲得し、世界のボクシングフリークからも軽量級の唯一無二と目されたレジェンドに求められるのは、常に圧巻のKO勝利。ノーガードでの挑発など試合中、少しらしくないパフォーマンスを見せたのもヒリヒリした極限の攻防を好むチャンピオンのイラついた内面のほとばしりからだっただろう。
今回、世界で9人目となる4団体制覇を日本人で初めて成し遂げた。マッチメークについての希望はただ一点、強い相手のみを求めてきた井上選手にとって、改めて試合に至るまでモチベーションの維持が難しい試合だったと振り返る事が出来るように思う。結果その中で見せた圧倒的なパフォーマンス。11Rまでの時間を十二分に堪能させてもらった。
いよいよ次章へ。普段10㎏以上の減量が必要だったバンタム級からスーパーバンタム級への転向。53.524㎏以下から55.338㎏以下への約1.8㎏の増量はスーパーチャンプにどのような変化をもたらすのだろうか。ひとまわり大きく出来る体格は、より一層パワフルなボクシングを可能とする一方、相手の体格、パワーも当然上がる。井上選手は何かがとび抜けたタイプではなく、スピード、テクニック、パワーが高次元で融合している。いわゆる万能型のタイプ、勝利する事を最大の目的にチャンスがあればKOも狙うというスタイルが求められるシーンが増える事も想像される。
来年4月で30歳。今回の勝利記者会見上で、大橋会長はライト級(61.235㎏以下)までいけると発言していたが、それはともかく、まずは新たなスーパーバンタム級の舞台でどんなパフォーマンスを見せてくれるのか。引退するその時までは全ては通過点という好漢、井上尚弥選手の更なる活躍を心から願っている。頑張れ井上選手!
小松隆
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