文芸広場
俳句・詩・小説・エッセイ等あなたの想いや作品をお寄せください。
赤い花が見えないほど咲いている
散り敷いた花弁が足下まで血のように赤く
夕日に佇む姿は戦を終えた人の姿に似ていた
人はみな同じではないのに
花は何故同じものを何百も咲かすのだろう
見かけは似ていても人の心はみな違うように
一つの木から生まれた花でも違うのだろうか
誰かに伝えたいこと 為すべき何か
この世に生まれたものには何か意味があるはずである
花の数が伝えたい重要なメッセージの数々
蕾の時があり花の時があるように
人にも蕾の幼少時代があり
花の青春時代がある
それぞれに恵まれた時があり悲しい時がある
そして全ては萎れて地に帰る
満開の椿が夕日に喜び輝いている
たわわに実を付けた柚が黄金色に輝いている
ー命あるもの全て私と共にあるー
そんな声を聞いたのである
一時の夕映えの中でみな美しく輝いている
山上村人
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