トップページ ≫ 社会 ≫ 恐怖の館がウナギの寝床に 浦和と大宮の最新風景
社会
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久し振りに浦和駅の西口に出たら、前方南の商店や飲食店が消え、一帯が広い空き地になっていた。市街地の再開発のようで、商業施設や公共施設を併設したタワーマンションが建つという。40年ほど前に伊勢丹が入ったコルソができた時も街の景色が一変したと思ったが、また大変貌は必至だ。でも、駅前がビルで埋め尽くされると、色香漂う盛り場とか路地裏の飲み屋街みたいな所がなくなってしまい、「水清くして魚住まず」となりはしないか。
いっぽう埼玉県一の繁華街の大宮駅東口も今年は再開発事業第1弾として中央デパート跡地に大宮門街(かどまち)という商業施設、公共施設、オフィスの複合ビルが4月にオープンした。ただ、駅前は低層の建物が軒を連ね、商店やファーストフード店、飲み屋が密集し、何十年前とあまり変わっていない。
そこに11月末の日曜の朝に火災が発生した。駅前北側の建物3棟が全焼したのだ。まだ残骸が剥き出しになっているが、ここにはいずれビルが建つのだろう。さらに規模を広げた再開発の起爆剤となれば面白いのだが、ことは簡単ではなさそうだ。
この大宮駅東口で年の瀬に朗報もあった。2016年5月26日付の当欄に『大宮繁華街に残る恐怖の館巡り』という記事を掲載した。後にテレビのバラエティ番組でも取り上げられたが、旧中仙道沿いに今にも倒れそうな2軒の古家があり、ともに歩道の4分の3を占有していた。その片方の危険度がより高い古家が完全に解体されたのだ。更地になってわかったのだが、10メートル足らずの間口に対し、奥行きは50メートルはありそうなのだ。うなぎの寝床みたいなのは、江戸時代に税金が間口の長さを基にした名残か。跡地利用には工夫が要るにしても歩道が広がるのはありがたい。
山田洋
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