社会
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人生百年が語られる時代、教育の重要性が改めてクローズアップされている。
その教育の語源を引いてみると明治初期、福沢諭吉や西周が英語から意訳、造語したもので、外国語の意味をしっかり分析し、その上で一語一語自国語の漢字を当てはめて、この訳語を生み出したとの事。教え育てると充てたその言葉は我々の母国語そのものとしてもはや血肉化されたように思える。
余談だが中国はそれをせず、発音を中国語で表し、日本の翻訳漢字をそのまま使用していると聞く。ただし最近の外国語の翻訳はこの過程を経ず、カタカナで発音表記される事がほとんどとなり、なかなかこなれず意味が取りにくくなっている気がするのは私だけではないだろう。
先人は一語一語、その意味を吟味して、それを表す日本漢字を充てて造語を生み出した。その漢字から類推して英語の意味が分かるように丁寧に作られている。このように、自国になかった言葉を訳し、敷衍して新たな言葉を創り出したのは日本だけだそうで、この国の文化の底流に流れる通奏低音を感じる事が出来る気さえしている。
激烈な変化の時代、教育の重要性を今後その重みを一層増していく事だろう。その言葉に込められた先人の魂に恥じぬよう、生涯を通して取り組んでいかなければならない。
小松隆
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