トップページ ≫ 社会 ≫ 未来に向けて コーヒー産業での取組から
社会
特に埼玉県、さいたま市の政治、経済などはじめ社会全般の出来事を迅速かつ分かりやすく提供。
地球環境保全の為、各産業においてサステナブル(持続可能性)な活動は最優先に取り組むべき喫緊のテーマとなって久しい。コーヒー産業の事例から現状~未来を見てみたい。
コーヒー産業の課題
★気候変動に関する点
- ①2050年には高品質なコーヒーの生産地の約50%が非生産的になってしまう。
- ②その影響は最大の生産国であるブラジルなどで顕著に出る。
- ③中米エリアでコーヒーの収穫量に打撃を与えるさび病が蔓延、収まる気配がない。
★農家の生活に関わる課題
個々の生産者は小規模で弱い立場に置かれている。
コーヒー生産量全体の約80%は2,500万の小規模農家が生産、80億強の世界人口の中で約1億2,500万人がコーヒーで生計を立て、生産国は70ヶ国以上に上る。
コーヒー豆はコーヒーの木から収穫されるが、コーヒーの木は約20年を目途に収量の安定の為に植え替えが必要だが、それが出来る経済的余裕のある生産者は約5%しかないとされている。
こうした産業の抱えている問題の解決には生産者が安定した生活基盤を継続して維持出来る仕組みの構築が欠かせない。
生産当該国での環境保護における法令順守、農薬の厳重管理、児童労働の禁止は、サステイナブルで安定したコーヒー豆の調達に不可欠である。また品質の観点からはグローバルな認証団体による客観的な公平性、信頼性が保たれた形でのお墨付きを得ることで、コーヒー消費国での適切な販売価格を促し、結果それが生産者に還流する事が今後益々重要となってくる。
このコーヒーでの事例のみならず、生産者の生活、その過程に想いをはせつつ、その上でサステイナブルな経済活動とは何かについて今一度考えてみる事も大切な気がしている。
小松隆
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