社会
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夏の甲子園は多くのドラマを生み出してきた。
今年も多くのスター選手が注目を浴びていたが、特に慶応高校は一味違う。あの清原和博選手の次男・勝児選手。慶応高校を留年してしまって今2年であるがために、今回の甲子園が最後の夏となる。春の甲子園ではスタメンであったが、この夏は背番号15をつけてベンチ入り。本人にとっては悔しさもあるだろうが、いつも笑顔でチームのムードを盛り上げている。
その清原選手、初戦対北陸戦・代打で名前がコールされると甲子園スタンドはどよめいた。父、和博選手のPL時代・プロ野球選手時代の記憶に残す世代、の声もあったはず。日本人はやはりDNAに弱い。
そのどよめきは準決勝の対沖縄尚学戦では地響きのような大きなものになった。
2点リードされた6回表。クーリングタイムあとのバッターは清原選手。隙をみせないバッターボックスでのふるまい、結果は凡打となってしまったものの、沖縄尚学のバッテリーは気を緩め、次のバッターに臨んだに違いない。この隙を慶応は見逃さず、打線は爆発し、6点得点大逆転のビックイニングとなったのだ。森林監督も「清原選手は間接的に大逆転に貢献した」と述べた。
勝負には潮目が必ずある。清原選手の背番号15番というポジションであっても、腐らずに懸命に練習をしてきたからこそのあのどよめきなのだ。
対する話にしてはあまりにもしょぼすぎるかもしれないが、4か月前大接戦を演じた統一地方選、県議選、川越選挙区の明ケ戸亮太氏。そもそも明ケ戸氏は「みんなの党」入党、「自民党」入党、そしてこの春は「日本維新の会」からの出馬ということで政治信条は皆無。そしてここで、明ケ戸亮太氏は、「政治家女子48党」の幹事に就任したというのだ。NHK党の支離滅裂ぶりは参議院議員だったガーシー議員の姿をみても推してしるべし。川越市民の間では特に明ケ戸氏に投票した人々の間からは怒りの声がでている。(明ケ戸氏は次点で当選者と857票という僅差)。あまりにも我慢ができない心の持ち主だ。当然、居住実態がないという当選者や、行田市から市長に落選した女性を衆議院選挙に擁立するなど問題があるものの、勢いを増している日本維新の会にとって、この明ケ戸氏の変わり身にはコメントするに値せず、といった空気のようだ。
酷暑の2023夏。甲子園で戦う球児、次なる戦いをめざす議員候補者、あまりにも胆力が違いすぎる。
伊勢谷珠子
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