「有り難う」

人の世に生まれ我が身を顧みれば

ほぼ人並み、平凡、更に人並み以下もある

見上げれば全ての群れの中にはナンバーワンがいる

何か一つ持っているオンリーワンがいる

私には何れのワンも遠い※

「有り難う」平凡、並であることの利点は仲間が多いことです

私は総じて平凡であるだけでなく

人並み以下のものをいろいろ持っています

家族構成。長男は生まれながらの重度の障害児です

自分自身十二年前両足を人工関節にして以来三級の身障者です

「有り難う」それで障害者の世界を知りました

稼業が技術系なので必要な資格は取りましたが

一発合格は少なく何度か落ちています

「有り難う」落ちる度に関連事項が覚えられます

私がもし容姿に恵まれ才能にも恵まれていたら

鼻持ちならない人間になっていたと思います

いまはデジタル時代で難しいことは機械がやってくれます

遅れてしまった人間は機械ができないことをやります

小さなことで人の喜ぶことをすると

会うと楽しい人がいること

「有り難う」〇〇さん〇×さん××さん

※（私の干支は戌ではなく丑なのでモウがつくものが多い）

山上村人