社会
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嵐山町 町議選無投票に思う
2023年10月08日
武蔵野の小京都と呼ばれる嵐山町。渓谷美や里山の美しさ、川沿いの桜並木など京都の嵐山を彷彿させると名付けられた。
旧中選挙区時代はあの山口敏夫元労働大臣のおひざ元。山口氏が国立女性会館を誘致し、女性の社会進出・女性活躍の先駆け・シンボル的な地域。
そして、鎌倉街道(上道・かみつみち)が通り菅谷館 大蔵館などが点在。NHK大河ドラマ鎌倉殿の13人ゆかりの地でもある。歴史とロマンと自然の豊かさを武器に、大妻女子大は付属の中学高校を嵐山に開設。有名女子大の進出は埼玉県西部の保護者から歓迎された。また大手デベロッパーによる整然とした宅地開発も人気があった。しかし、時代の流れである少子高齢化の波にあらがうことはできず、人口減少をいかにくいとめるかが喫緊の課題である。ラベンダーが薫る千年の苑、便利なバーベキュー場、農あるくらしで豊かな毎日などなどで行政も移住促進を進めている。
今回の町議選は定数13名。立候補者は13名、無投票で新議員が決まった。新議員のなかには引っ越ししてまもない町民もいる。地方選といえば、地元生まれ地元育ちを錦の御旗に掲げる候補者も多い。選挙は地縁、血縁、同級生のつながりを糧に当選を目指すから。しかし、嵐山町に限っては議員の半数以上が流入人口。嵐山に移り住み、そしてまちをよくしようという人が議員に名乗りを上げる。まちの人々も排他的ではなく、新しく来た町民を受け入れるというすばらしい土地柄なのだ。一方、今回の選挙では無投票を見据えてか、選挙カーも回さずにポスターも貼らなかった候補もいる。選良となるべき立場なのであるから、選挙に挑む基本姿勢は貫くべきであろう。有象無象が選良にはなれないし、なるべきではない。
伊勢谷珠子
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