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社会
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急遽取り下げ!自民党県議団―虐待防止条例案
2023年10月10日
埼玉県虐待防止条例が埼玉県議会福祉保健医療委員会(渡辺大委員長・ふじみ野三芳選出)13日に可決する予定であったがあまりにも世論の風当たりは強く、ついに取り下げをしてしまった。こどもの虐待を防ぐことは当然。「虐待を許さずこどもの命を守る」という基本理念は尊く、いい条例だ。しかし、オンライン署名change orgがいち早く動きはじめた。新聞では小3以下の放置禁止となっているものがオンライン署名では「埼玉県子どもだけの登下校禁止条例stop」と文字が躍る。
これだけを見れば、ポチ、ポチと賛同クリックが増えていくであろう。表現とは本当に恐ろしい。と同時に、これ幸いに非自民党を標ぼうする人は自民党支持者に「こういう条例をゴリ押し可決する自民党を応援して恥ずかしくないのか」などとヘイトスピーチまがいの事例も勃発していると聞く。
子どもとは小3以下を示し、子供の放置は危険であり、県民の意識改革を図りたいというのが自民党県議団。しかし自民党以外の県議団はこどもを見守る保護者がシングルマザーや共働き家庭であれば、その保護者を追い詰めることになるのではないかと委員会では相当な議論が展開された。
子育て世代に寄り添う心があるとすれば、すべてを保護者に押し付けるのではなく、市・行政、自治会、民生児童委員、老人会、シルバー人材センターなどとの連携を図ることなど柔軟な対応が必要とされるべき。
自民党県議団58名という大所帯で絶対的な数を誇るからこそ、聴く耳をもちあらゆる可能性を想定し、傲慢にならずに小さな声にも寄り添ってほしいものだ。それが最大会派自民党県議団の矜持ではないか。
伊勢谷珠子
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