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所沢市長選 大差で新人小野塚市政誕生
2023年10月23日
注目の所沢市長選。投票率が4年前に比べて7%アップし、現職・藤本氏と新人小野塚氏「五分五分」という大方の予想ではなく、藤本氏41477票、小野塚氏57272票と結果となった。その差はなんと15795票。大差だった。藤本氏は自民・公明推薦、小野塚氏は明石の泉前市長が応援にはいった。
直近の立川市長選でも自民党推薦の候補が敗退し、泉前市長が応援した市民党の市長が誕生し、勢いをつけたと言っても過言ではない。
現職の藤本氏陣営は小野塚氏が掲げる「中核市への移行」について反論。「中核市にメリットはない」とまでも。埼玉県内には川越、川口と中核市が存在しており、疑問を感じた市民は多かった。かつて学校のエアコン設置に抵抗したことは記憶に新しいが、その時の生徒たちが今は有権者となって、怒りの1票を投じたということも投票率アップにつながった。最終日の演説で、藤本氏は統一教会との関わりあいを、「自分の知る統一教会の方はいい人。その人たちをないがしろにはできない、市民の宗教の自由を奪うことはできない、なぜなら自分が市長だから」と述べ、その様子が動画で見ることができた。市民の心と大きな乖離が感じられた。市民は言い訳には響かない。市民はこれからどうするのか、というビジョンを求めているのだ。
藤本氏には河野デジタル大臣が応援にははいったものの、打ち上げ街頭に近隣の市長の姿は見えず、羽生の諸井県議、秩父の北堀市長の姿のみ。一方小野塚氏の演説会場には熱気がたちこめ、市民エネルギーが満ちていた。やはり選挙の当落は、熱量の差ということだ。
埼玉県議団の条例撤回も大きく影響した。藤本氏の街頭では自民党県議団の岡田しずか県議が積極的に司会進行をつとめていたが、一般市民の感情を逆なでしていたことは間違いない。田村琢実自民党県議団団長が、個人スキャンダルを週刊文春に取り上げられ、条例撤回という前代未聞の事態にも関わらず、だんまりを決め込んでいることも、少なからず影響したことも否めない。
氷川まこと
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