昔から始めたらとことんやることが正解だと思っていた。途中でやめたり、手を抜いたりすることは悪と決めつけていた。それがこの年になって、必ずしも正解でないことを思い知ることになった。

筋肉をつけるためには必要と思い、一日一万歩クリアするように毎日を過ごした。しかし、膝が腫れ、屈伸ができないほどになってしまった。それでも歩き続けていると、膝が５倍ほどに腫れあがり、全く曲がらなくなってしまった。

医者からは、炎症が酷く水がたまり、靱帯まで損傷している。完治するにはかなり時間がかかると言われてしまった。手を抜くことが嫌で、腫れていたのに歩き続けたのがいけなかったようだ。

自分の身体と相談しながら、自分自身のちょうどいいを見つけること。年齢を重ねたらがんばりすぎないこと。簡単そうで難しいのかもしれない。

中山薫