社会
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11月4日付の当欄で、さいたま市の与野中央公園に収容人数5000人規模のプロスポーツ興行用のアリーナを建設する計画についての問題点を紹介した。国内最大級の「さいたまスーパーアリーナ」(埼玉県所有)のすぐ近くに、二番煎じのような施設を作ることへの賛否が市民の間で持ち上がってきている。
スーパーアリーナだけでなく、近くにもう1つの既設アリーナがある。桜区道場の桜区役所に隣接する「サイデン化学アリーナ」(さいたま市記念総合体育館)だ。2003年5月に完成し、メインアリーナはバスケットボールのコート3面(バレーボールなら4面、バドミントンは12面、卓球台は40台分)で、ランニングコースは1周280mの長さだ。25m8コースの温水プールや弓道場もある。
ここも利用者確保に苦労しているようで、私が訪ねた日には市内の保育園の運動会が開かれていた。広い会場で元気いっぱいに走り回る子どもたちを見ていると、興行用とされる与野中央公園の新アリーナよりもこちらのほうが市営施設として本来の姿かと思えてきた。6年前に年400万円の命名権まで導入するなど営業努力もしているようだ。
新アリーナ計画がなぜ持ち上がったのか。4月のさいたま市議選でもこの問題は争点の1つになっていた。建設反対を掲げた元中学教師の無所属新人候補が、自民党と維新の会の候補2人を抑えて当選したのだ。
この計画がこのまま進められるほどやさしくないと思われる問題だ。より納得のいく進み方を望みたい。
山田洋
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