社会
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『隗より始めよ』、岸田派(宏池会)の解散を発表した岸田総理。危険水域に入った内閣支持率、自身派閥の会計責任者逮捕もあり、打ち出されたその方針に永田町自民党界隈に激震が走っている。
特に今回逮捕者が出ず、派閥解消の必然性無しと考える麻生派、茂木派は派閥存続を発表し反発。先日立ち上がった党政治刷新本部では派閥について存続、廃止の議論は始まったばかり、党内での動きは急とはいえず方向性すら定まらない中、総理が先鞭をつける格好で仕掛けたこの政治的動きに世間はどう反応するのだろうか。
もともと自由民主党は呉越同舟の党、政権与党として小異を捨てて大同団結する為に派閥は必然の存在として生まれてきたもの。その歴史的背景を持つレゾンデートルを壊すというのだからそれ相当のインパクトはある。但し岸田総理はそれまでの慣習を破って現役総理のまま、先日まで派閥を離脱せず会長の座にあった。故にこの派閥解消の動きに信念を見出すのは難しく、ただ政権浮揚の施策としか受け取る事が出来ないのは残念だ。
政治は力、力は数、それが代議制民主政治における権力の一面である以上、政治家がグループ、すなわち派閥を作るのはごく自然な流れであり、形ばかりの派閥解消を打ち出した所で実質的に大した意味はあるまい。それよりも正攻法で政治資金規正法を、もし違反の場合は会計責任者のみならず議員も責任を問われる連座制として、解釈の余地なく順守必須の法律に改正する事が先決ではないのか。
立法に携わる人間が自ら生み出したその法律を守らない、このふざけた態度を戒める事が、はたして出来るのかどうか、その一点に国民の目は注がれている。
小松隆
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