文芸広場
俳句・詩・小説・エッセイ等あなたの想いや作品をお寄せください。
今日は朝から雨です
南の方から桜の開花が始まっています
「いい雨だね」
山川草木 道端の草までも囁き合っています
こんな雨の日も世界の何処かで戦争しています
日本の何処かで様々な人の集いが争っています
夜が明けると個人々も戦争を開始します
AさんとBさんは話せば必ず火花を散らします
Cさんの病気は長引きそう
Dさんにはその種の話は通じません
Eさんはコンクリートで身を固め内側には誰も入れません
同類だけでなく異類間でも仲良くしている動物もいます
人間は恥ずかしいです
こんな雨の日には思い出す方がおります
千百年前の今、失意の小野道風は柳に飛びつく蛙をぼんやり見ていた
そして二百年前の今
穏やかなまなざしで良寛は五合庵から降り止まぬ雨を見ていた
「桜が咲くころ参ります」
貞信尼の言葉を思い出していたのです
春の雨は昔から降っていた
ひび割れた人の心にも
この静かな雨が届くと良いね
山上村人
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