島根1区の衆議院補選。自民逆風、保守王国崩壊と一言ではかたづけることはできない。まずは候補者。勝てるオーラを持っていなかった。自民党も総力戦で戦うのであれば、もっといい候補者をだすべき。小泉純一郎総理が、郵政解散のとき、小池百合子氏を落下傘候補、刺客として擁立した時のように、ネームバリューと、オーラのある人を擁立すべきだった。

例えば、参議院全国比例の断然トップの得票の青山繁晴議員、元地方創生大臣の片山さつき議員、ヒゲの隊長こと元外務副大臣の佐藤正久議員あたりが退路をたって出馬し、亀井あきこ氏と戦っていたら、どうなっていたか。あくまでもたらればだが。

亀井氏は岩倉具視の血をひき、皇族・北白川宮能久氏は高祖父。学習院出身。父上の亀井久興氏も学習院出身で自民党閣僚を経て、国民民主党に移った。ということであれば、保守票が亀井あきこ氏に流れることは必然だ。亀井家は爵位をもった家柄で、名家だ。

埼玉の川越の小宮山泰子氏。父上が郵政大臣経験者であり川越も「保守本流は小宮山泰子」と今でも、胸をはる有権者が存在している。

岸田総理、ゴールデンウイーク中は外遊へ。外交の岸田のアピールだけでは支持率アップはのぞめない。しかし、野党だって元気はない。あれだけ、選挙に強いと言われた小池百合子氏にも陰りが見えてきた。関係する選挙の候補者が勝てない。有権者は冷静、しっかり頑張る人に投票する。安倍晋三氏は故人となってしまった。解散総選挙に風は味方しない。

大曾根恵