社会
特に埼玉県、さいたま市の政治、経済などはじめ社会全般の出来事を迅速かつ分かりやすく提供。
昨年2023年10月時点の新聞発行部数は2,859万部。前年より約226万部、7.3%も減少した。通勤時に新聞を広げているビジネスマンや学生を見る事は皆無に近く、以前は当たり前であった情報収集の為の新聞購読の習慣は最早瀕死状態にある。
今欲しい情報をピンポイントに端的に取るだけであれば、ネットを検索するだけで何の問題なく事足りるだろう。ただそこにはいくつかの問題があるように思えるのだ。
一つの新聞にはその編集方針の元、総合・社会・政治・経済・国際・社説等様々な分野の情報が塊となって記されている。質が落ちた云々と外野の声はかまびすしいが、それでもプロフェッショナルな記者がそれぞれ知恵を絞り、草稿を重ねスクリーニングされた上で記事として世に送り出されている。
一方ネットの記事はどうだろう。時としてフリーランスライターの野心的斬新な切り口の記事に出会うこともあるが、誤字脱字だらけ、草稿も何もない凡そプロの文章とは程遠いものも数多く見受けられるのが実情だ。
各新聞にはそれぞれ編集方針に違いはあれど、読者は毎日多くの記事に接し、また二紙、三紙と渉猟したりする事で、自らの社会を捉える力が知らず知らず磨かれていくのではないだろうか。
触れる情報はその質だけではなく、一定量、また一定期間続けることによって、その情報の真贋、また鼎の軽重が問えるようになるのではないだろうか。
偶然ふと読んだ生活面の記事から琴線に触れるエピソードに巡り合う。読みたいもののみピックアップするタイパ重視の行動からは導かれない何かがそこであなたを待っている。
若い方々には是非新聞を手に取ってみて欲しい。予期せぬ邂逅がそこにはきっとあるはずだ。
小松隆
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