社会
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都知事選は小池百合子独走体制ではなくなった。あの蓮舫さんが出馬表明したからだ。女性政治家の代表格の対決となったいま、メデイアでは「面白い」「興味深い」と日々騒がしくなった。
二人ともキャスター出身。メデイアから政界入りを果たした。ショートフレーズで人をひきつけるスキルは高い。小池百合子知事は依然として出馬表明はないが、それも、蓮舫さんと同じ土俵になってしまうのを避けているとか。現職知事として、挑戦者に駆け引きなどとはちょっとカッコ悪い。
小池百合子さん。メデイアからの政界入りは日本新党で、細川護熙側近というイメージが強い。そのあと小沢一郎さんとともに新進党だった。それから自民党入りを果たし、小泉純一郎総理とともに郵政民営化では刺客として果敢に戦い議席奪取。そのあとは安倍総理、二階俊博元幹事長に近いとされた。
しかし、8年前、自民党衆議院議員という立場で東京自民党都連をブラックボックスと批判、イメージ的に反自民として知事の座を射止めた。選挙期間中は同じ都知事選に出馬した埼玉の山口敏夫氏の街頭演説会に小池氏が並んで、嫣然と笑みを浮かべた姿は強烈だった。その後都民ファースト、希望の党など、自民党とは一線を画した政治姿勢。都議選で小池百合子率いる都民ファーストに敗れた自民党都議の遺恨は深い。
ここで、小池氏は自民党公明党との連携が自分にとって有利か不利かを考えているのだろう。都民ファーストならぬ自分ファースト小池氏の真骨頂そのものだ。六月二日投開票の港区区長選は40代の非自民の女性が自公推薦の現職を破った、このことも小池氏は計算に入れるだろう。
常に権力に寄り添ってステップアップしてきた小池百合子氏。都民の審判はいかに。
伊勢谷珠子
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