社会
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今月6日。バイオリニストの葉加瀬太郎さんが、公式サイトにて「ラムゼイ・ハント症候群」に罹患したことを公表した。いつも陽気な葉加瀬さんにふりかかった思いがけない病。ファンや関係者からは、たくさんの声援が寄せられた。その声を力とし、顔面麻痺を抱えながらのツアーも毎回大好評で何よりである。
葉加瀬太郎さんのバイオリンは多種多様である。しかし何と言っても、世界的歌姫のセリーヌ・ディオンさんとの共作「トゥ・ラヴ・ユー・モア」は秀逸である。この曲は葉加瀬さんにとっても転機となった作品だ。セリーヌさんのワールド・ツアーでは、彼女の極上の歌声に対し、最上級の共鳴で応じきった葉加瀬さん。それは後に伝説となった大舞台であった。
実はセリーヌ・ディオンさんは、2022年に「スティッフパーソン症候群」という難病を公表している。つまり、葉加瀬さんもセリーヌさんも現在共に闘病中なのだ。今までお二人の音楽に励まされ、病が癒えた人たちがどれほどいるのか、数えきれるものではないだろう。音楽の力にはたとえがたいものがある。
たとえ歌がうまく歌えなくても、楽器の演奏が得意ではなくても、私達一人一人が葉加瀬さんとセリーヌさんの回復を願う気持ちは、必ず届くはずだ。
芸術の秋。葉加瀬さんとセリーヌさんとの「トゥ・ラヴ・ユー・モア」を再び味わいたい。
葉桜こい
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