社会
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″カムチャッカの若者がきりんの夢を見ているときメキシコの娘は朝もやの中でバスを待っている″で始まる「朝のリレー」は、教科書掲載でも知られる、谷川俊太郎さん(1931年―2024年)の作品である。平易でリズミカルな言葉の連なりは、いかにも谷川さんらしい。
この詩を知るまでは遠かった、自国の裏側の国々や人々が、ぐっと身近に思えてくる。この地球上の「見知らぬどこかの誰か」へと思いを馳せることの大切さを、新鮮な観点から教わった。今にして思えば、世界のグローバル化の香りがする作品だ。谷川俊太郎さんは作品を通じ、常に現代社会へのバトンをつなぎ続けてくださった。
日本の新しい総理大臣の石破さんには驚かされてばかりだ。先ごろのAPEC首脳会議での立ち居振る舞いには絶句をした。首脳と首脳は、交替で地球を守るトップ同士である。APECは、異文化間の細かなバトンの受け渡しの連続の場であったはずである。しかし居眠りで健康面も危惧される石破さんにとっての首脳会議には、バトンの受け渡し以前の問題があった。一つの国の首脳が夢を見るのならば、それは国民が安心して眠った後でだ。
葉桜こい
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