今年は野菜が高い。11月にはキャベツがひと玉５００円。12月になってもまだ高い。鍋野菜も高騰しており、手軽に鍋もつくることができない。野菜の高騰が家計を圧迫している。そのなかに値段が常に安定し、根がついたまま売られている葉物野菜がある。アクアポニックスの水耕栽培で作られた葉物野菜。

アクアポニックスとは循環型農業。魚を飼育する水を循環させ、魚の排泄物を微生物が分解し、野菜の肥料として利用する。野菜も魚も安定して供給できる。天候に大きくされることがないため、次世代農業として注目されている。初期費用が高いことがデメリットとなっているが、少しずつ市場にも野菜が出回るようになってきている。

猛暑や豪雨、雹被害。日本の天候は大きく変わりつつある。野菜を安定して食卓に提供できるアクアポニックスはこれから注目されることは間違いないであろう。

馬淵凛子