社会
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発言が毎日のようにメディアに報じられている経済学者がいる。1年前にガン罹患を公表し、8月には13冊もの著書を上梓し、何冊もがベストセラー入りした森永卓郎・獨協大学教授だ。すい臓ガンと診断され、抗ガン剤を打ったら体調が悪化、「2024年の桜は見られないだろう」と医師から宣告されていた。
『女性セブン』12月19日号によれば、2014年に承認された新薬オブジーボと、血を抜いて免疫細胞を増殖させて戻すというNK療法の2つの治療を実行中という。森永氏は「効いているかどうかはさっぱり分からない。悪化してないから効いているんでしょうが、私の場合はレアケースのようです」としつつも、「毎月120万円かけて延命している状態です。生きているうちにやり残したことは全部やる。執筆依頼を受けていて仕上がってないのが13冊あり、ひとまずそれを大至急片付ける」と決意を語っている。
女性週刊誌にも取り上げられるのは、森永氏の親しみやすいキャラクターに加え、難しい経済問題を分かりやすく、庶民の視点で説明してくれるからだ。
財務省は「日本の財政は破綻寸前で、世界でも類を見ないほど莫大な借金を抱えている」とのキャンペーンを繰り返している。これに対して森永氏は、「莫大な借金を抱える一方で国はその半分以上の資産を有している」と指摘する。それを受けて財務省は「国の資産を売却するのは難しい」と突っぱねる。それについても森永氏は1つ1つ具体的に反論する。
最近は森永氏の日本株暴落論が話題を集めている。「現在のバブルが崩壊し、円高も加わって投資資産の9割以上が毀損する。日経平均株価は3000円まで下落する可能性がある」というのだ。1929年からのニューヨーク市場の暴落、1990年からの東京市場のバブル崩壊では同程度の下落があった。
株主優待が欲しい銘柄以外は7月に全て売却したという森永氏の予見が的中するかどうかは分からないが、用心に越したことはない。
山田洋
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